不動産チラシの作り方|売却・買取の反響を劇的に上げるデザインと例文
売却獲得に向けたポスティングチラシ・テンプレートを無料配布中!!
「不動産チラシを作ってみたいけれど、どうすれば反響が取れるの?」「売主向けと買主向けって何が違うの?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実は、不動産チラシには目的に応じて全く異なるアプローチが必要なんです。物件を探している買主様向けのチラシと、売却を検討している売主様向けのチラシでは、響くメッセージも使うべきデザインも大きく違います。
この記事では、ブランディングテクノロジー株式会社が培ってきた実績をもとに、反響を確実に獲得できるチラシ作りのノウハウを、余すところなくお伝えします。
この記事でわかること
- 売却・買取チラシで反響を劇的に上げる具体的なテクニック
- 目的別(買主向け・売主向け・買取向け)のチラシ作成ノウハウ
- 法的な注意点から配布方法まで、実践で使える知識
こんな人におすすめの記事です
- 売却・買取の査定依頼を増やしたい不動産会社の営業担当者
- チラシの反響率を改善したいマーケティング担当者
- コストを抑えながら効果的なチラシを自社制作したい経営者
目次
1.チラシが効果を発揮する理由
効果的なチラシを作るために、まずは土台となる3つの要素を明確にしましょう。この準備段階を疎かにすると、どんなに美しいデザインを作っても反響は期待できません。
1-1. 目的を明確にする
あなたのチラシは何のために作るのでしょうか?
| 目的 | ターゲット | 最終的なゴール |
|---|---|---|
| 物件紹介 | 買主候補 | 物件見学の申し込み |
| 売却募集 | 売却検討者 | 査定の申し込み |
| 買取案内 | 即売却希望者 | 買取相談の申し込み |
1-2. ターゲットを具体的に設定する
「30代のファミリー層」では漠然としすぎています。もっと具体的に:
例:売却募集チラシのターゲット設定
– 年齢:50代後半~60代
– 家族構成:子どもが独立し、夫婦二人暮らし
– 住宅:築25年以上の戸建て所有
– 心理状態:「家が広すぎるかも」「老後資金が心配」
1-3. 掲載情報の優先順位を決める
チラシは限られたスペースの中で情報を伝える必要があります。何を最も強調すべきかを事前に決めておきましょう。
2.反響率を上げるチラシデザインの基本ルール
どんなに良い内容でも、見にくいチラシでは効果は半減してしまいます。ここでは、反響率を上げるための基本的なデザインルールをお伝えします。
2-1. 黄金の3分割レイアウト
効果的なチラシには定番の構造があります。
| エリア | 配置内容 | 目的 | 占有率 |
|---|---|---|---|
| 上段 | キャッチコピー・メイン画像 | 注目を集める | 30% |
| 中段 | 詳細情報・特徴説明 | 信頼を築く | 50% |
| 下段 | 連絡先・行動喚起 | 行動を促す | 20% |
2-2. 読みやすい文字サイズと配色
年代別の推奨文字サイズ:
– 20代~40代:本文10pt以上、見出し16pt以上
– 50代以上:本文12pt以上、見出し18pt以上
色使いのコツは、メインカラー1色、サブカラー1色、アクセントカラー1色の3色以内に抑えることです。
2-3. 写真選びのポイント
売却・買取チラシでは、物件写真よりも「信頼感」を伝える写真が重要です:
– 担当者の笑顔の写真
– 清潔感のある店舗外観
– お客様との打ち合わせ風景(許可を得て)
3.【目的別】不動産チラシ作成の極意
ここが本記事の核心部分です。目的別に、具体的なチラシ作成ノウハウを詳しく解説していきます。
3-1. 買主向け(物件紹介)チラシの作り方
ターゲット: その物件の購入を検討している人
目的: 物件見学の申し込みを獲得する
響くキャッチコピー例文
- 「【新着】○○駅徒歩5分!子育てファミリーにぴったりの4LDK」
- 「この価格でこの立地は他にありません」
- 「リフォーム済み!すぐにお住まいいただけます」
デザインのポイント
物件の魅力をビジュアルで訴求することが最重要。間取り図や写真を大きく、見やすく配置しましょう。
3-2. 売主向け(売却募集)チラシの作り方【重要】
ターゲット: 近隣に住んでいて、自宅の売却を潜在的に考えている人
目的: 「まずは査定をしてみよう」と思ってもらうこと
響くキャッチコピー例文
- 「【このエリア限定】お子様連れのご家族が物件をお探しです」
- 「ご近所で売却物件が出ると、すぐに買い手が見つかることが多いです」
- 「【無料査定】お住まいの今の価値、知りたくありませんか?」
- 「相続したご実家、空き家のままになっていませんか?」
- 「○○小学校区の物件を特にお探しのお客様が増えています」
デザインのポイント
信頼感・安心感が最も重要な要素です:
- 落ち着いた配色:青系や緑系で誠実さを演出
- 担当者の顔写真:プロフィールとともに掲載し、親しみやすさをアピール
- 地域密着のアピール:「○○エリア専門」「地元出身スタッフ在籍」など
- 実績の数字:「売却成功率95%」「平均売却期間○日」など
必須の要素
- 無料査定の申し込みやすさ:QRコード、フリーダイヤル、24時間受付など
- 秘密厳守の明記:「ご近所に知られずに査定できます」
- 地域密着の証拠:近隣の売却事例、地域情報など
3-3. 売主向け(買取)チラシの作り方【重要】
ターゲット: 「すぐに現金化したい」「手間をかけたくない」「周りに知られずに売りたい」人
目的: 仲介との違い(メリット)を伝え、問い合わせをもらうこと
響くキャッチコピー例文
- 「【スピード現金化】最短7日で買取ります」
- 「仲介手数料は不要です」
- 「雨漏り・シロアリ…どんな物件でも現状のまま買い取ります」
- 「ご近所に知られずに売却できます」
- 「相続問題でお困りの方、すぐに現金化いたします」
デザインのポイント
分かりやすさと手軽さをアピール:
- メリットを箇条書きで大きく見せる
- 仲介との比較表を掲載
- 手続きの簡単さを図解で説明
- 「面倒な手続き不要」を強調
必須の要素
- 買取の仕組みを図解:「査定→契約→現金化」の流れを視覚的に
- 相談無料の明記:「まずはお気軽にご相談ください」
- 即金性のアピール:「現金一括払い」「最短○日」など
4.不動産広告で必ず守るルール
チラシ作成では、法的な制約を必ず守る必要があります。知らなかったでは済まされない重要なポイントをご紹介します。
4-1. 宅建業法で守るべき必須事項
取引態様の明示(宅建業法34条)
広告には必ず以下のいずれかを明記する必要があります:
– 売主:自社が物件の所有者として販売
– 代理:売主から代理権を得て販売
– 媒介(仲介):売主と買主の間を取り持つ
誇大広告の禁止
以下のような表現は法律で禁止されています:
– 「絶対に」「必ず」などの断定表現
– 「業界最安値」「地域No.1」などの根拠のない最上級表現
– 実際と異なる条件や設備の記載
4-2. 不動産の表示に関する公正競争規約
未完成物件の広告開始時期(表示規約第5条)
- 建築確認や開発許可等の処分後でなければ広告開始不可
- 「販売予告」「予告広告」であっても、許可前の広告は禁止
- 処分番号の記載が必要
おとり広告の禁止
以下は「おとり広告」として禁止されています:
– 実際には取引する意思のない物件の広告
– 実際には取引できない物件の広告
– 実際の取引条件と異なる条件での広告
4-3. 個人情報保護法への配慮
顧客事例を掲載する際は、必ず許可を得て、個人が特定できないよう配慮しましょう。写真やお客様の声を掲載する場合は、事前の同意書取得が必須です。
5.チラシの配布方法と効果測定のやり方
せっかく良いチラシを作っても、適切に配布・測定できなければ効果は最大化できません。
5-1. 効果的な配布方法
ポスティングのコツ
- エリア分析:ターゲット層が多く住むエリアを事前調査
- 配布時間帯:平日の午前中(在宅率が高い)
- 継続配布:同一エリアに月1回、3ヶ月継続
新聞折り込みとの使い分け
- ポスティング:狭いエリアに集中的に配布したい場合/li>
- 新聞折り込み:広いエリアに一斉配布したい場合
5-2. 効果測定の具体的方法
基本的な指標
- 反響率:問い合わせ件数 ÷ 配布枚数 × 100
- 査定申込率:査定申込件数 ÷ 問い合わせ件数 × 100
- 成約率:成約件数 ÷ 査定件数 × 100
詳細分析のためのコツ
- QRコードで読み取り数を測定
- 専用電話番号で問い合わせ経路を特定
- エリア別効果測定で最適な配布先を見極め
6.【目的別】不動産チラシのデザイン事例集
6-1. 物件紹介チラシの成功事例
ポイント: 物件写真を大きく、間取り図を分かりやすく配置。価格と立地条件を目立たせることで、興味のある買主の目に留まりやすくしています。
6-2. 売却募集チラシの成功事例
参考事例: 株式会社サカタ様の成功事例
島根県松江市の株式会社サカタ様では、チラシとホームページの連携により売却依頼を500%増加させることに成功しています。
チラシ配布の実績:
– 月間5万部配布(年間60万部)
– 月10件の査定依頼獲得
– 成約率8割という高い成果
成功のポイント:
– 信頼感の演出:担当者の顔写真と地域での実績を前面に配置
– 地域密着のアピール:松江市全域への定期的な配布で認知度向上
– ホームページとの相乗効果:チラシからホームページへの誘導で詳細情報を提供
– 買取サービスの訴求:「早く手放したい」というニーズに対応
この事例では、従来の一括査定サイト(成約率1割)から自社チラシ・ホームページ(成約率8割)への転換により、1件あたりの獲得コストを12万円から3万円へと4分の1に削減しています。
6-3. 買取チラシの成功事例
ポイント: 「スピード」「簡単」「現状のまま」というキーワードを大きく配置。仲介との違いを比較表で分かりやすく説明し、買取のメリットを明確に伝えています。
まとめ
不動産チラシで安定した反響を獲得するためには、目的に応じた適切なアプローチが欠かせません。
特に売却・買取の分野では、潜在顧客の心理を深く理解し、信頼感と専門性を両立させることが重要です。ブランディングテクノロジー株式会社では、多くの不動産会社様のチラシ制作をサポートする中で、この「顧客心理に寄り添ったメッセージ作り」が最も効果的であることを実感しています。
デジタルマーケティング全盛の今だからこそ、手に取れるアナログ媒体であるチラシには、他にはない温かみと説得力があります。この記事でお伝えしたノウハウを活用して、ぜひ反響率の高いチラシ作りにチャレンジしてください。
さらに詳しいアドバイスが必要でしたら、いつでもお気軽にご相談ください。皆様の事業成長のお手伝いができることを楽しみにしています。
関連動画
ポスティングチラシ・テンプレート無料ダウンロード
中小・地方不動産会社のための、売却獲得に向けたポスティングチラシ・テンプレートを無料配布します。パワーポイントデータのため編集可能ですので、明日からの営業活動にご活用いただけましたら幸いです。
お役立ち情報
不動産売却獲得セミナー!成約率が劇的に上がる売却特化ホームページ
全国約300社に及ぶ取引実績のある不動産売却特化型Webサイトに関するノウハウ共有のためのオンラインセミナーを行います。
【成約率80%超の顧客事例続々】“集客効率を高める”不動産売却特化・総合Web集客サービス~集客効率チェックシート収録~
成約率を向上させるためのWEB集客パッケージ。これまでの成功ノウハウを凝縮性徹底した“売主視点”から不動産会社の強みや魅力をコンテンツ化。貴社ならではの“売主集客の勝ち筋”を構築します。
無料資料ダウンロード【地域密着型の不動産会社向け】不動産売却依頼を増やすためのWebサイト構築ノウハウ
地域密着型の不動産会社が売却依頼を増やすために、どうホームページを構築し活用すべきなのか。不動産業界特化のコンサルタントによるノウハウをドキュメント化しました。
無料相談・お問い合わせ
最後までお読みいただきありがとうございます。本記事をお読みいただき、ご興味いただいた方はお気軽にお問い合わせくださいませ。貴社のご状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。
お打ち合わせのご予約
本記事に関連して相談がしたい、弊社担当との打ち合わせをご希望という場合はからすぐにお打ち合わせのご予約が可能です。 ぜひご利用くださいませ。
お電話でのお問い合わせ(受付時間 平日10:00~18:00)
tel:03-5457-1311

