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採用難の建設業界で「高校生」「女性」の応募を増やす!
基礎工事の老舗が挑んだ採用”ブランディング”戦略

今回ご紹介するのは、鋼管杭の開発と基礎工事を専門に手掛ける「千代田工営株式会社」様です。

千代田工営様
公式サイト:https://www.chiyodakouei.com/

同社は戸建てから大型建築まで対応できる技術力を強みにしていますが、「自社の魅力が伝わらず採用・認知が伸びない」という課題を抱えていました。その大きな要因は、施工現場主体の社風ゆえにブランド発信に手が回っていなかった、という点です。
そこで自社の魅力を伝えるためのブランディング施策を実施。公式サイトと採用サイトを分離して情報を整理するとともに、採用サイトでは社長や社員のリアルな声を前面に押し出して魅力の発信に取り組みました。その結果、応募・問い合わせが大幅に増えるとともに、若手や女性からの関心も高まっており、認知向上と採用強化を実現されています。
本インタビューでは、課題発見からサイト刷新、オフライン施策までの具体的な取り組みと戦略を詳しく伺いました。

他社と比べて痛感した”見映え”の弱さ

BT(ブランディングテクノロジー)まず千代田工営株式会社さまがどのような会社か、簡単にご紹介いただけますか?

福島様(千代田工営株式会社)弊社は建設業の中で、建物の基礎工事、とくに鋼管杭を使った杭工事を中心に行う施工会社です。自社で国土交通大臣認定を取得した鋼管杭を開発し、その販売・施工にも取り組んでいます。

他社と比べて痛感した”見映え”の弱さ

BT弊社ブランディングテクノロジーと出会った経緯をお聞かせください。

福島埼玉りそな銀行大宮西支店の支店長に『会社のブランドを強化したい』と相談したところ、りそな総研さん経由でブランディングテクノロジーさんをご紹介いただきました。それが最初の接点です。

BTブランディングが必要と感じたきっかけは何だったのでしょうか?

福島昨年、大宮ソニックシティの建設系展示会へ出展したのですが、並んでいる他社ブースに比べて当社だけ見映えが弱い、と痛感しまして。支店長からも『まずはホームページを含め、会社の見せ方を整えましょう』と言われたことで一気に動き始めました。

BTホームページの刷新にあたっては “コーポレートサイト” と “採用サイト” を分けて作成されています。なぜその形式がよいと判断されたのでしょうか?

福島以前はコーポレートサイトに全ての情報を詰め込んでいましたが、採用情報と顧客向け情報が混在してしまうと、どちらも埋もれてしまうとご提案いただきました。公式サイトでは施工実績やサービス内容を、採用サイトでは求職者が知りたい会社の雰囲気や働き方を掲載し、それぞれを整理して見てもらえるよう分割しました。

担当者コメント:コーポレートサイトと採用サイトを分けた理由・・・
建設業の場合、コーポレートサイトに求められるのは「現場実績・安全管理・工期と品質保証」といった取引先向けのハード情報です。一方、採用サイトで訴えるべきなのは「働く人のリアル・教育体制・福利厚生・現場の雰囲気」などソフト面です。両者は知りたい中身も伝え方も異なります。ターゲットごとにサイトをわけ、各ターゲットに“欲しい情報”を最短距離で届けることで、営業リードと応募者の双方を取りこぼさないことを意図しています。

建設業界のイメージを払拭した採用サイト

BT採用面に課題があったと伺っていますが、具体的にはどんな状況でしたか?

福島現在は建設業界全体で人材不足が深刻です。特に若手や学生の業界イメージが良くなく、応募数が極端に少ない状況でした。そこで『ホームページで会社イメージを180度変えよう』と決意し、学生や若手が興味を持てるサイト構成に刷新しました。

BTリニューアル後の反響はいかがでしたか?

福島最も変わったなと思うのはサイトに掲載された『社長の笑顔』です。従来は硬い表情の写真でそれだけでも距離を感じるホームページでした。この笑顔も含めてホームページの印象、会社の印象がガラリと変わった感じがあります。
ホームページを見ていい印象を受けた、入社した社員がホームページの印象通りだったという感想を持ったという話を聞き、リニューアルしてよかったと感じています。

▼事務的な印象が強かったリニューアル前の代表紹介ページ

事務的な印象が強かったリニューアル前の代表紹介ページ

▼柔らかい笑顔が印象的なリニューアル後の代表メッセージページ

柔らかい笑顔が印象的なリニューアル後の代表メッセージページ

https://www.chiyodakouei.com/recruit/company/message.html

BT実際にページを見て入社した新入社員として、応募者のときにはどのページが応募の参考になりましたか?

石井様(千代田工営株式会社:新入社員)

私自身は『社長インタビュー』と『現場の声』を重視しました。働く環境や社長の想いが伝わり、良さそうな会社だと感じたからです。給料だけでなく、人間関係や会社の将来像が分かる情報は、続けるイメージができて安心材料になりました。

BT女性の新入社員として、採用サイトに掲載した女性だけのクロストークページはご覧になりましたか?応募しやすさにつながったでしょうか?

峯岸様(千代田工営株式会社:新入社員)

はい、拝見しました。『女性社員の経験談』があると安心して応募できますね。

福島建設業界での女性採用はハードルが高いのですが、女性社員同士のクロストークを掲載したことで、女性応募者が安心して問い合わせしてくれるようになりました。近隣工業高校での説明会でも女性が来場し、サイトを見て興味を持ってくれたと聞いています。
これまで当社は女性に敬遠されてしまうことが多く、こういったアプローチだけでも過去なかったことです。その意味でもサイトは大きな効果があったと言えますね。

▼採用サイトのクロストークページ

採用サイトのクロストークページ

https://www.chiyodakouei.com/recruit/job/crosstalk01.html

担当者コメント:女性のみのクロストークコンテンツについて・・・
建設業、とくに基礎工事の世界は“男性主体でハードワーク”というイメージが根強く、女性の応募は本当に僅かです。そこで今回、社内で実際に活躍している女性社員3名にご協力いただき、働きがい・学び・ワークライフバランスを本音で語るクロストークページを用意しました。
リアルな声によって先入観を払拭するとともにロールモデルを提示し、求職者、とくに女性の方には「建設業でも自分らしく働ける」「仲間に支えられながら専門性を磨ける」会社だと捉えていただきたい。それが、このクロストークを掲載した最大の理由です。

施策を組み合わせて総合的に採用アプローチ

BT ホームページでのブランディングとともに、路線バスで自社名を流すPRも始められたそうですが、狙いを教えてください。

福島 会社近くを走る路線バスの停留所アナウンスに、『鋼管杭の千代田工営はこちらでお降りください』と流す広告を契約しました。高校生がよく利用する路線なので、会社名を耳に残してもらう狙いです。3月から半年間契約しており、会社の知名度が高くない中でいかに記憶や印象に残すかを考えています。
現在いろんな団体から新規で高校生を紹介してもらっていますが、企業説明会でも今までにない人数が来てくれましたし、インターンシップに参加した高校生も好反応でした。こういった部分でもホームページが企業イメージ向上に寄与したことは間違いないかなと。今後も会社名をより知ってもらうための活動を行っていきます。

BT 全国の高校へ求人票を郵送する施策も計画されているそうですね。

福島 これまでは同じ県内の学校訪問のみでしたが、地方の学生にも会社を知ってもらいたいので、レターパックで求人票を全国の高校に送ってみようと思っています。
当社では借上げ社宅制度も整えているため、地方から大宮に来ても働きやすい環境や条件があるということをアピールしていこうと思っています。

BT 中途や大卒採用の状況はいかがでしょうか?

福島 中途採用は100%エージェント経由で行っており、昨年夏以降、毎週3件程度の紹介が続いています。求人サイトなどの媒体への掲載は結果を伴わないことが多いですから、エージェントの力は引き続き大きいです。今後は会社の知名度が上がればリファラル採用も増やしたいですね。ホームページとともにSNSを活用してさらに認知を広げたいと考えています。

担当者コメント施策と採用サイトの組み合わせについて・・・ 採用サイトは、広告出稿や人材紹介、イベント出展など――ほかのブランディング施策と“組み合わせてこそ”真価を発揮します。認知を得るだけでは候補者は比較検討のステージに進みません。そこで、検索やQRコードから訪れた人に「仕事内容・働き方・キャリアパス」が一目でわかる採用サイトがあると、興味を持った応募者を確実に次の検討段階へ導けます。当社では 〈広告・紹介 = 入口〉×〈採用サイト = 深掘りの場〉という導線設計により、応募者が納得してエントリーする確率が大きく向上すると考えています。

ブランディングをさらに浸透させるための次の手

BT リニューアルによって生まれた結果を踏まえ、今後目指したい方向性はどのようなものでしょうか?

福島 リニューアル後、ここしばらく多くの方が応募してくれるようになり、1年半前と比べても応募数が圧倒的に違っています。これはホームページを通じてブランドを評価してもらった結果だと考えています。今後はSNSでの直接アプローチなど『次の手』を考え、よりブランドを浸透させる必要があると思っています。

ブランディングをさらに浸透させるための次の手

BT その中で今後ブランディングテクノロジーに期待することは何でしょうか?

福島 ホームページ制作後も、その先の提案や運用まで継続して寄り添ってほしいです。単に作って終わりではなく、長期間にわたり当社の状況に応じた改善策や新たな集客施策を一緒に考えていただきたいですね。

中小建設会社が挑んだ採用ブランディング──成功を導いたブランディングテクノロジーの戦略とは?

インタビューを踏まえ、ブランディングテクノロジーがどのようにしての「千代田工営株式会社」様の採用課題を解決へと導いたのかを解説します。

背景:強みが伝わらないという課題認識

千代田工営様では、これまで培った「戸建て基礎杭のパイオニア」であるという優位性が、価格訴求を前面に出す競合の増加によって目立たなくなっていました。安全性や一貫生産体制といった本来の強みが埋もれかけており、その結果として「なぜこの会社を選ぶべきか」が語り切れていない点に採用課題の本質がありました。

戦略:強みを再言語化し、採用ストーリーの芯に据える

まず着手したのは、会社の強みを改めて言葉として定義し直すことでした。コーポレートサイトでは、企業活動を〈安全な基礎づくり/共存繁栄のモノづくり/人を育てる場づくり〉の三章立てで語り、価格だけを軸にする企業とは一線を画す姿勢を静かに示しました。

一方の採用サイトでは、自社が開発から販売までを一貫して担う体制に着目し、能動的に動ける挑戦者像を前面に出しました。その象徴が「打たれる杭になるな 杭を打つジブンになれ」というコピーです。現場仕事に残りがちな3Kイメージを反転させ、「主体的に未来を切り拓く人が活躍できる職場」であることを端的に示す役割を持たせています。

施策:方針のサイトへの反映

キーフレーズの提示

強みを明確な言語に置き換え、コーポレートと採用の双方で同じ温度感で表現することで、ユーザーに届くメッセージに統一感が生まれました。これはあわせて、サイト全体のデザインやコンテンツ制作時の方針統一にも寄与できたと考えています。

社員のストーリーによる補強

若手と上司の座談会、女性社員のクロストークなどを複数掲載し、立場の違う声を並列に見せることで「互いに助け合う風土」「安全性へのこだわり」「挑戦できる文化」を具体的に描写しました。

数字と制度の透明化

“数字で見る千代田工営” セクションでは年齢分布や資格取得率をインフォグラフィックで示し、完全週休二日制や育児支援制度などの情報をストーリー形式で紹介しています。定量データと社内制度の両面から透明性を担保し、応募時の不安を抑えました。

募集要項の適切な公開

給与・休日・福利厚生を詳細に明記するとともに、採用・入社後のFAQコンテンツなどにより条件面での隠しごとを排し、エントリーに対する心理的安全性を高めています。

まとめ

今回のリニューアルでは「強みの再認識 → 言語化 → サイトへの実装」という流れを丁寧に踏みました。コーポレート・採用双方で価値観を統一し、コピーとストーリーで補強することで、強みや意図がサイト全体に正しく落とし込まれたと考えています。その結果、応募者が抱きやすい不透明感を抑えつつ、「ここでなら挑戦できる」という納得感を与えられる構成になっています。今回の内容は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。採用力強化をご検討の方は、お気軽にご相談ください。貴社のご状況に合わせて最適なご提案をさせていただきます。

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O.YOSHIKI

AP営業部 ブランドプロデューサー

神奈川県大和市出身。法政大学を卒業後、2009年でブランディングテクノロジー(旧フリーセル)に入社。中小企業様のデジタルシフトの支援やブランディングプロデューサーとしてブランド構築を支援。

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